月は クレーターの刺青から 見えない血をにじませている 朽ちた古代都市のようだ とても静かだが 魂がざわめいているのか 存在を感じる あるいは 夜の空に穿たれた眼球 うらがえる狂った白目 だがそれは狂気も正気も超えた場所からの 悪意のない哄笑なのであ…
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