2011-01-01から1年間の記事一覧

【断片20111208 時間】

バイトの時間まで、あと数時間。絵を描いたり、家事をしたり、スケジュールをたてたり、いろいろしていると、もうバイトに行く時間だ。ふと、人生もこんなものかもしれない、と思う。ふと気づくと、もう死ぬ時間だ、ってね。あれもこれもやりたかったのに、…

【復活 01】

夜 深い眠りから醒めていく途中の幻の時間 蒼くけむる空の表へ浮かび上がってくる 君の美しい肋骨 (さざ波の襞が 心をふるわせる) 空を覆いつくして横たわる君 (肉体は 心は どこへ行ったのだろう)

【君が死んだ___「水路」】

君と 夜 真言宗のお寺の 井戸のポンプを押してみたことがあった 水は出なかった枯れた水路 夜の闇 いきどまり「中途半端は嫌なんだ」 と言っていたね 刃、血、命死の世界を何度も見てた君 私は君と同じものなど見ることはできなかったんだと 今気づいてぎく…

【君が死んだ___「霊感」】

眠っていたら 突風が窓にぶつかったような ドスンという音がした そして 背中を叩かれた 侵入者かとみまわしたけれど 誰もいなかった また眠った 今度は アルトソプラノの女の声が 悲しく畏ろしいメロディーを 歌っていた ぞくっとして起き上がったら つけっ…

【詩 20111107 君が死んだ___「煙」 】

君のこと そのうち忘れてしまうよ 君はいったい 何者だったの そして私は 何者だろう 生にはりつめて 美しい君の体も 声も 黒い髪も 解けないパズルのような心も 明日には煙になってしまう 数ヶ月前に 君が言ったとおりだ 「この体も、いずれは煙になっちま…

【詩 20111107 君が死んだ】

君が死んだ 世界は君の分だけ 風通しがよくなり 砂埃が舞っているよ 秋晴れの空は遠すぎて目が眩む 涙の代わりに 祝福のキスを生きることは いいとかわるいとかではない まさかそんなはずがないだろう 涙がでそうになる 君の死にただ祝福を(亡くなった親し…

【詩 20111102】

朝 ドアを開けると 秋の冷たい香りがする 空に張りつめた薄い皮膜は 別世界とこちらの世界とを 隔てている 膜にはしる 一筋の光が ゆっくりとぼやける 水の記憶 鍵につけた鈴が鳴る チカチカと反射する朝の光の 秘密のモールス信号 空気の裂け目を風を切って…

【a fragment 20111020 はまっているもの】

私の生活はあまりうるおいがなく、生活を楽しむみたいな感覚がない。 けど、今はこいつにはまっていて、すこしうるおいをもらっている。朝起きたら頭をつついてやる。すると奇声をあげてくれる。 背中を押すと走り始める。ぶつかると、器用に方向転換する。 …

【映画鑑賞】大洗にも星は降るなり/福田雄一(DVD)

この間、「勇者ヨシヒコと魔王の城」というドラマにはまったのだが、その脚本の人が監督をした映画を観た。おもしろいね。後に何がのこるというわけじゃないけど…。どこがいいのかな。なんともいえない、ゆるいギャグ…。観ても何も得ることもないのに、なぜ…

【絵 eros03】

【a fragment 20111009 hometown】

ホームタウンとはどこだろう。ほとんどしらない町ばかりだが、いつかここにいたような気もする。

【a fragment 20111001 占いとは】

占いってなんだろうと考える。この世界は何もかもが、わからないといえばわからない。宇宙がどんな風にできたのかさえもわからない。自分の存在がどこからきてどこへ去るのかさえもわからないのだ。最悪だ。だから、必死で究明しようとしたり、秩序や規則を…

【a fragment 20110229 鳥肌実】

おととい、「タナカヒロシのすべて」という鳥肌実主演の映画をDVDで観た。今日の夕方、中野のベローチェで考え事をして頭がいっぱいになり、ぼーっとしながら店を出て、ふと鳥肌実の事を考えていた。鳥肌実の断片的なイメージ、独特の冷酷な風貌や放送禁止の…

【絵 eros02】

【絵 eros01】

【感想】ヤン・シュヴァンクマイエル、上原木呂、マックス・エルンスト三人展「魔術★錬金術」

エルンストの、『百頭女』や『慈善週間』などのコラージュ・フロッタージュの作品群に、しびれる。かっこよすぎる。それと、なんというか、大好きで、画集でいつも見ていたものが目の前に、という感動。ありがとうございます、という言葉が自然に漏れてしま…

デモについて

原発を推進してきたモノ、原発を維持しようとするモノ、に対する怒りと興味と関心は、あまりない。 なぜか…、理由を考える。いろいろ浮かんでくる。新聞を読んでない、ニュースに興味がもてない、情報が足りないから実感がわかない、放射能の影響(がんにな…

アルトー24時 感想

美学校の後輩、中島晴矢君が出演した演劇『アルトー24時』を9月1日に見に行った。見終わると、ぐったりしていた。トイレに行ったら、下着におびただしい血が着いていた。いつもより早く生理が始まっていたのだ。だから、ぬるぬるしていたのか。舞台は、常…

【a fragment 20110827】四十九日

【a fragment 20110823】

夕方はかなり憂鬱で、中野駅北口の横断歩道を渡っている時にふと、自分はひどいしかめっつらで歩いてるんだろうな、暗くて、誰も近寄りたくないに違いない、と思った。お昼頃は、憂鬱ではなく、せっせと部屋の掃除をしていたのに。そしてさっきは、午前1時…

【詩 20110819 蝉とpunk】

炎天下 道に 頭が砕けた 蝉の死骸 爆音が 死骸の上 幻聴 砕けたかけらが ギラギラと光る 太陽のように

【詩 20110807 祖母の死2】

紫と黄色の音楽が流れる場所 祝いのネジがばら撒かれる 祖母はウェディングドレスの 長い裳裾を 血の中に引き摺りながら 肉の廊下を歩いていく どこへ? 誰かの祝福が 確かにある筈だ

【詩 20110807 祖母の死1】

祖母は 古いオルゴールのねじを巻き 自分の体を人形に変えた

【断片20110721】

くらやみに いまだ形を成さない人間があれはワタシの身内だ (多分顔も知らない遠い親類だ) 信号を送ってくる 解読できない (でもなんとなくわかる)将来!夢!理想! ハハハハハハハハハ! ハハハ! そんなものはホントウはナいのだよ ゲンソウなのだよ 「ワタ…

【a fragment 20110529】

銭湯に行ったら今日はいくつかひらめいた。その中で、言い方の問題だけれど、過去と未来というものは無いな、現在しかないな、ということを感じた。過去を、しっぽのようにひきずっているとしたら、動きにくいし醜い。しっぽならいいが、たとえば得たいの知…

【断片20110329】

大洪水の後の荒野を 産まず女と妊婦が 手をつないで歩いてくる大股開きの間から 出てくるもの 向こう側の世界から 出現する ぬるぬるしたもの原発が 人類を エンバーミングする

【内海組】腿テントノート01

まず神は人間の脳の産物だと私は思う。だからひとそれぞれいろいろな神がいる。世界も脳の産物だとすれば、脳が溶けかかって、マグマが沸騰している状態となっている。いっぽう、世界で一神教が勝利する前には、いろいろな神々が居た。日本では、国家神道が…

【真ヲ写ス20110307】殺シ 風景

【a fragment 20110307】revolution

グループ展で、または表現において、何をやりたいのかわからなかったけど、ぐるぐる考えているうちに、やはり革命がしたいのではないかと思った。革命といってもいろいろあるけれども。人間の凝り固まった意識への革命?… 革命をしたいなんて、何度か思った…

【真ヲ写ス20110303】