【詩】081119

知らない川に架かる
知らない橋を渡る

垂直に交わる線の世界
白とブルーの格子縞のような

幻想の中で
どこまでも進めるような至福と
格子縞に捕らわれるような憂鬱が
交互に現れる

意識にも登らないようなどこかで
戦いが繰り広げられている

橋向こうに渡る
その先には

思いきって顔を上げる
その先には何もない



至福