隣の会話

隣に座った人の話。占い師らしい人と金融業らしい人。

「ちょっと見させていただきました。このごろうらぎる奴ばっかりじゃないですか。われわれは相性ばっちりです。」

浅草寺はいいですよ。本堂に入って右の方に靴を脱いで上がれるところがある。そこがいいんです。」

「煙はいいですよ。線香とか。たばこでもいいんです。」

「以前に仕事で融資していたコレキヨさんという方が、結局湖で。一家心中されて。奥さんと両親と娘さんと。それで、その怨念を祓ってもらって、以来毎日お経をあげて線香を焚いているんです。」

「でもそれでもきちんと祓われているのか、不安じゃないですか。だからここへ(「○○」と書いてある名刺を見せて)相談に行ってるんです。教祖様が天照大御神の生まれ変わりということで、昔からのね。」

「私の祖先が、武士なんです。長野県の、上田の、大名だったんですね。」

「それをお聞きしてさらにご縁をかんじますね。浅草寺はね、×××。」

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私の家族はお盆も宗教も関係ない現実的合理主義的な人たちばかりなので、面白い会話だった。

でも、平安時代くらいにはこんな考えもごくふつうだったのだろうな、と思う。

私は霊感は強くないけど、合理主義的な考えではわからない何かは当然存在していると思う。

現になんかだるいし立ちくらみがしたし、いらいらする。
この人たちから悪い気をもらったんではないだろうか、などと真面目に考えている。