【詩 20111102】
朝
ドアを開けると
秋の冷たい香りがする
空に張りつめた薄い皮膜は
別世界とこちらの世界とを
隔てている
膜にはしる
一筋の光が
ゆっくりとぼやける
水の記憶
鍵につけた鈴が鳴る
チカチカと反射する朝の光の
秘密のモールス信号
空気の裂け目を風を切って歩く
抽象的な決意
朝
ドアを開けると
秋の冷たい香りがする
空に張りつめた薄い皮膜は
別世界とこちらの世界とを
隔てている
膜にはしる
一筋の光が
ゆっくりとぼやける
水の記憶
鍵につけた鈴が鳴る
チカチカと反射する朝の光の
秘密のモールス信号
空気の裂け目を風を切って歩く
抽象的な決意