訪問看護をしている妹が、急に電話で仕事に呼び出され、いつもママにべったりの甥が、私と二人で公園にいることになった。
おかあしゃん、どこ?と言って、泣きそうになったけれど、涙はこぼさなかった。水鉄砲と水玉風船を手榴弾代わりにつかって戦争ごっこをしている小学生の女の子たちが賑やかにしていたから、甥の興味をそちらにうまくそらした。
水飲み場で水玉風船に水を入れて膨らましている女の子が、甥に水色の風船玉をひとつくれて、かわいい!私も子供が欲しいわ、と言った。
それから、甥は滑り台や、ブランコ、のまわりにある柵で遊び始めた。
夢中になっているときは生き生きしているが、時々ふとぼんやりとするのが、小さいころの妹にそっくりだった。


(この写真がどうしても縦にならない。クリックしたら縦の写真が見られます。と思ったけど、やっぱりできない。)

高台にある公園で。
私が、いい景色だから風景見てくるね、とフェンスの方へひとりで行くと、ママのそばにいた甥が、とことことこ、と駆けてきて、フェンスにつかまった。