【感想】ヤン・シュヴァンクマイエル、上原木呂、マックス・エルンスト三人展「魔術★錬金術」

エルンストの、『百頭女』や『慈善週間』などのコラージュ・フロッタージュの作品群に、しびれる。かっこよすぎる。それと、なんというか、大好きで、画集でいつも見ていたものが目の前に、という感動。ありがとうございます、という言葉が自然に漏れてしまう。
ヤン・シュヴァンクマイエルの作品ははじめてみたが、なんてすばらしい!!天真爛漫で赤裸々だなと思う。それと、霊的ドローイングの作品がすごいおもしろい。それから、夢を題材にしたものは、何か心のどこかに隠微に働きかけてくる。不思議な気分になる。自分のしらない自分の不気味な部分を感じるような。
上原木呂の印象は、エルンストの純粋な生徒という感じ。ギャラリーにある舞台で踊っていらっしゃる姿をたまたま拝見し、その、過剰すぎるオブジェで飾られた舞台と、美しい布をまとった老紳士の、子供のような天真爛漫さとおどろおどろしさに驚いた。